Thursday 5 August 2010

正当評価してみよう(その2)

前回の記事
の続きです。


今年6月に、日本に帰国したのですが、
その時、久々に会う友達と、レストランで
ディナーを食べました。


食事は素晴らしくおいしく、ウェイターさんも、
テキパキと働いていらっしゃました。
まあ、そこまでは、普通に「満足、まんぞく」
と思っていただけだったのですが、


日本を象徴しているなあ、と思ったのは、
その後です。


食べ終わってお会計を済ませ、店を出る時、
シェフとウェイターの方が出口であいさつして見送ってくれました。


しばらく歩いていたのですが、ふと振り返ると、

そのおふた方が、まだ外に立って見送っていたのです。


私たちの姿が見えなくなるまで、ずっと外で

見送ってくれていたのです。


もし振り返らなければ、お二人のなさったことは、
まったく気が付かれないままだったでしょう。
でも、それでも見送るのです。


それが、日本人のやりかたなのだと思うのです。


他人が見ていようがいなかろうが、おもてなしの

心を忘れません。


そんな日本のやり方が大好きです。


昔は、そういうことをやる人も、少なくなかったのでは
ないでしょうか。


私の思い出話で恐縮ですが、子供のころ、
母は、学校へ行く時見送ってくれていたのですが、
やはり、私の姿が見えなくなるまで、ずっと玄関先で
見送ってくれていました。


そして、たまに日本へ帰省した時も、実家を出るときは、
必ず私の姿が見えなくなるまで、手を振り続けています。


会社の場合を考えてみますと、
日本で働いていた時は、仕事でビジネスパートナー

先などを訪問した時、日本企業の方は、見送るとき、

オフィスの出口でじゃあね、ではなく、きちんとエレベーターの

ところまで見送ってくれ、そしてエレベーターの

扉が開いて、私が乗り込み、扉が閉まるまで、

頭を下げてお辞儀をしていたりします。


形式的なものであるのかもしれませんが、これもまた、

日本文化の「礼を尽くす」という言葉を体現してるなあ、
と、今思い出すとそう感じます。


また、新幹線に乗っていたときにも、切符をチェックする

車掌さん(でしたっけ?)や売り子さんが、ドアを開けて

入ってくるとき、そしてその車両を出るときに、お辞儀を

します。


乗客が見ていても、見ていなくても、するのです。

それが日本の礼節だからです。


日本以外、どこの国で、こんなことをやっているでしょうか?

こんなに礼儀正しいのは、日本だけです。


いつか、このおもてなしの心や礼儀正しさが、日本の

強みになると思います。他の国の人たちでは、

ここまでの心配りは自然と出てこないし、もし

そうなるよう教育しようと思ったら、大変な労力がかかります。


うーん、他にもまだあるか、ちょっと考えてみます。
続きがあれば、また次回。(^-^)ノ~~


あ、ちなみに今回出てきたレストランは、こちらです。
神楽坂のL'Atlas
っていうフレンチです。


もし、こちらのシェフや、ウェイター、ソムリエの方と
お知り合いだったりしたら、よろしくお伝えくださいね。

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