Thursday 29 December 2011

ビズはお好き?

以前にもちょこっと書いたのですが、

オーストラリアに来てから、基本夫サリー

ちゃんの仕事仲間の接待はお家での

おもてなしです。

そして、その家族メンバーも、もれなく

ぞろぞろ付いてきます。

そして、我家は今年9月に新しい家へ

移ったので、「House Warming」と呼ばれる

オーストラリアの慣習、友人や仕事仲間を

家へ招いておもてなしし、新しいお家を

見てもらう、というのをこなさなければなりません。

実は、オーストラリアに来てから、人付き合いが

ぞっこん嫌いになりました。

なぜなら、会った時と、別れる時、「ビズ」

をしなければいけないからです。

これは、あれですね、頬と頬を合わせて

右左に「チュッ」(実際は音無しの場合も多いですが)

とやるやつです。ラテン系の国の挨拶に

多いですね。

ハア (´□`。)

私、スキンシップが大の苦手なんですよ。。。

日本でも、仕事などで関係者と握手などしなければ

ならない場面はありますが、できればしたくない。

夫サリーちゃんとも、できれば手をつなぐのは

遠慮願いたい(これで何回か喧嘩になった)。

それなのに、赤の他人と顔と顔を大接近して、

肌をくっつけなくてはいけないとは、何事か。

しかも、これは、男女関係なく、すべての人に

やらなくてはいけないので、夫サリーちゃんが

男の上司や友人とゲイまがいの肌の触れ合いを

しているのを見ることにもなるのです。
(ま、気にしないですが)

しかし、「あなたとビズなんてしたくない」

と言えば、日本だと「あなたと握手なんて

嫌だ」というのと同義になり、大変失礼なのです。

関係に亀裂が入ること、必至です。

なので、毎回苦渋の決意をしておもてなしや

外出に臨んでいます。

最初にこのような挨拶をされた時は、頭をカチ割られた

ような衝撃で、

「まあ、お会いできて嬉しいわ。今日も美しいわね。」
(叶姉妹の匂いがしますが、社交辞令文句なのです)

など、気のきいたことを言わなくてはいけないのに、

会ったばかりなのに、動転して、

「アワ、アワワ、蘇愛sdfjdfあ・・・」

と言葉にならないうわ言のように喋っていたのを

悪夢のように思いだします。

きっと相手の方は、

「この日本人女性は、実は英語がしゃべれなかったの

だろうか?」

と思っていたに違いありません。

毎回こんな感じでしょっぱなから顔から

火が出そうなスタートになるので、その後が

どうにもぎこちなくなってしまうのです。
(そそくさとキッチンに雲隠れします)

しかも、このビズ、困ったことに、右から始めるのか

左から始めるのか、不規則なのです。

ビズ国であるトルコ出身のサリーちゃんに聞いてみたものの、

「そんなの決まってない。フィーリングでやるんだよ」

と言われてしまい、私はいつも人と会うと、

「今日は右からなのだろうか、左からくるのだろうか?」

といやーなテンションで迎え撃たなければ

ならなくなりました。

ここは、瞬発力を養うため、ボクシングでも

研究してみるか?

右フックなのか?左ブローか?



(亀田3兄弟。パフォーマンスだけなのか、ほんとに強いのか、よく分からない)

サッカーのフェイントなんかも参考に。

右行くの?それとも左?どっちなの???


(人を食ったようなロナウジーニョのフェイントが好きです)



これ、右か左かの見極めが失敗し、

相手が右から来るところを、私も

右から行ってしまい、頭突きしそうになったことが

一度ならずあります。



(ボボ・ブラジルとは、すごい名前。リングネームだとしてもお気の毒(´・ω・`))

ブロレスラーなのか?私は。

「サリーの奥さんには気をつけた方がいい。

 頭を狙ってくるぞ。」

と変な噂がたたなければよいのですが。

大学の時、コミュニケーションの授業で、

「欧米人は、コミュニケーションをとるのに、

 日本人よりも空間スペースをとります」

と言っていたのは、ウソだったのでしょうか。

近すぎだよ~。

友人ならともかく、家の購入でお世話になった

不動産屋さん(夫婦)まで、会うたびに抱きついて

ビズしてくる始末。ビジネスは、もっとクールに

こなさなくてはいけませんよ。

ほんとになんなんだ、この国は、気持ち悪い。( ̄* ̄ )

それとも、彼らは、夫婦関係が冷めきっていて、

スキンシップを欲しているのだろうか?
(考えすぎ)

私は日本人だから、ビズはしないだろうと

遠慮してくれてもよさそうだけどなあ。

サリーちゃんがビズ国出身だから、その流れ

なのかとも思ったのですが、

「独身の時も、彼らとビズしてたの?」

と聞いたら、

「ううん、したことない」

という返事が。

彼らは、まさか、私が慌てふためくのを見て

楽しむ確信犯か?結婚したとたんに

ビズをしなければならない、なんてルールは

ないはずだぞ!

それに、サリーちゃんのトルコ出身の友人たちは、

いったん国を出ると、ビズをしなくなります。

なぜなら、もともとやりたくなかったけど、

国の風習で仕方なくやっていただけだったから。
(サリーちゃんも、ビズの後は頬をぬぐって
 見せるほど、嫌いだった)

ということは、オーストラリア人、

ヨーロッパからの移民や、

他国からの移民の人たちは、

国を出た後も、執拗にビズの風習を続けている。
(ドイツ人が唯一の例外。彼らは礼儀正しく
 握手です)

彼らは、肌と肌の触れ合いが、好きなのか?

誰か、ヨーロッパやその他国のそこのところの

挨拶の風習をよくご存じの方がいらっしゃったら、

教えてくださらないでしょうか?

ああ、礼節をわきまえた日本が恋しい。。。

2月の帰省の時は、程よい距離感のコミュニケーション

を堪能しよう。というか、そのまま戻ってきたく

ないかも。

他の夫婦といちゃいちゃ触れあうのは不謹慎である、

という理由で「ビズ戒厳令」なんていうのが、

できないかなあ。

オーストラリアは、マッチョなカルチャーだと

思っていたのに、嬉しくない誤算だった。。。

相手の気を損ねずにビズを免れる方法があれば、

伝授してください。覆面でもかぶろうかなあ。

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