Wednesday 23 November 2011

Lost and Found in Japan

私はオーストラリアに住んではいますが、

日本のことはいつも気になります。

海外の新聞や雑誌を読んでいても、

「Japan」という文字が出てくると、

そこだけは、じっくりじっくり読み進めます。

今日も、見つけちゃいました。

の前に、Yahooニュースでこんな記事が。


「国王に手紙出す」=ブータン総領事館で陳謝―一川防衛相


一川保夫防衛相は22日の参院外交防衛委員会で、ブータン国王夫妻歓迎の宮中晩さん会を欠席して民主党議員の政治資金パーティーに出席したことに関し、「(ブータン国王に)手紙を出すことを含めてしっかり対応したい」と述べた。また、「反省すべきところは反省しながら自分の職責をしっかり務めあげたい」と述べ、辞任の考えはないことを重ねて強調した。佐藤正久氏(自民)への答弁。
 防衛相はこの後、都内のブータン総領事館を訪れ、「いろいろとご迷惑をお掛けして申し訳なかった。ブータン王国と友好関係を増進できるように努力したい」と陳謝した。



えっ?????????

ブータン国王夫妻歓迎の宮中晩餐会を欠席?

しかも、欠席の理由が、政治資金パーティー??

お金>ブータン国王の宮中晩餐(=職務)

ってことですかな???

防衛相として国を代表した職務はほったらかしにしてまで、

私腹を肥やしたかったのかな?

恥を知るのは日本特有の文化だと思っていましたが、

この一川保夫防衛相という方、恥の概念がないのでしょうか。

そして、ブータン国王にお手紙を書く?

よく、アメリカなどで、子供が大統領に手紙を

出し、大統領が返事までくれた、という逸話が

あったりしますが、

これ、なんか情けないのではありませんか?

いまさら何を手紙に書くんでしょう。

「僕、あなたのことなんかどうでもよくて、

お金が大事だったから、晩餐会欠席しちゃった。

ごめんね」

とでも書くのでしょうか。

本当のことを書いてしまえば、政治資金パーティーで

お金集めに奔走してたので、ブータン国王の歓待など

どうでもよかった、というのがリアルに伝わって

手紙などとても恥ずかしくて書けないはずですが。

一大臣が個人的に国王に手紙を書くというのも、

なんだか不自然極まりないような気がします。

私は一般市民的感覚でしか考えられませんが、

それでも、これは明らかに失礼、ですよね?

親日国のブータン国王に、日本を嫌いにさせたいのか?



なんなんですかね、この常識のなさ。

一国の大臣が、このお粗末レベルとは。。。

なんだか、この年代層の日本の政治家って、

日本を他国に売り飛ばそうとしたり、皇室への

敬意が欠如していたり、根本的なところで問題が

ありそうな感じがします。

お勉強はできて、良い大学に行ったのかも

しれませんが、その代わり人間としての素養が

ぽっかり抜けて、国を良くしようという意識もない。

考えているのは、自分、自分、で私腹を肥やす

ことばかり。なんでなの?

戦後世代は自虐史観の教育を一身に受けて育ち、

日本は悪くて、一生罪滅ぼしに韓国、中国に

貢がなくてはいけないと思うようになり、

そのために国民や国は犠牲になっても構わない。

海外から見てて思うのは、世界でそんなに

好感度が高い訳でもない中・韓に媚びへつらい、

本当に日本を慕ってくれている国をぞんざい

扱っている。おかしいでしょ?

優先順位が逆でしかるべきです。

それに、中国、韓国に援助をする前に、足元を

見ることです。日本で支援が必要な人、

震災も合わせて十分すぎるくらい、いるでしょう。

しかも、今ではもう、若年層は年金は払っても

定年後もらえないことはほとんどの人が知っています。

自分が納めた税金や年金が、中国や韓国に流れて

自分の元には一切戻ってこないとしたら、こんな

虚しいことはありません。

自分の家族が飢えて死にそうなのに、

「アフリカにお腹をすかせた子供がいる。

助けに行かなきゃ」

と家族をほったらかしてアフリカにボランティアに

行くのと同じくらい馬鹿げています。

政治家の方々は、いったい日本にいて何を

見ているのでしょうか。節穴なのでしょうか?

中国、韓国は、今の日本の現状を考えれば、

援助する立場の国ではありません。むしろ、

対等になり、追い越されようとしている過程です。

賠償と言うなら、アフリカ系の人を見てみてください。

何百年も奴隷として人間以下の扱いを受けてきましたが、

彼らが、「お前らのせいで両親や祖父母は大変な目にあった。

償いとして金をくれ」とせびったこと、ありました?

彼らは弱者を装って、寄生虫のように依存した生活を

する、そんな乞食のようなことはせず、社会の中で

自分たちの得意とする分野を中心に徐々にステータスを

勝ち取ってきました。今ではオバマさんが

アメリカの大統領です(彼はハーフですが)。


また、今政治家となっている年代の人は、

高度成長、バブルと、物欲主義

直球ど真ん中の世代でしょうから、自分の

利益になるか、ならないか、が物事の判断基準

の大きな柱になっている。公の視点とか、

これはモラル的にどうなのか?ということは

あまり考慮に入れてないのでは、と思ってしまいます。

そして、日本古来の相手に払う敬意や礼節の精神は

学校教育の中では学びませんので(先生によりますが)

受け継がれないまま断絶しちゃったんでしょうか。

今の若者も同じ教育を受けているかもしれませんが、

彼らはネットを使いこなすので、隠蔽や工作の裏にある

真実を知る人が多く、学校教育やお上の建前論を

必ずしも鵜呑みにはしていないと思います。

柔軟にいろんな見方をしているはずです。

ところが、現政治家世代になると、ネットを使いこなす

ことも少ないのでしょうし、意識にギャップがある

んだろうなあ。

日本人として、本当に恥ずかしい。

ブータン国王の国会での演説を読んで、

たいそう感嘆したので、こちらも合わせて

載せておきます。

天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますととも
にこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお
受けします。

衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の
皆様、ご列席の皆様。

世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会
のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、
ひとりの若者として立っております。

皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられる
とは思いません。

それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私
のほうです。

このことに対し、感謝いたします。

ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあい
だ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。

3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢の
ブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与え
ようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこも
った勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。

私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめてい
たことをおぼえております。

そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦し
み、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者た
ち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私
の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。

いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではあり
ません。

しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる
国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。

私はそう確信しています。

我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹で
あると考えてまいりました。

両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。

そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、
また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。

私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代
化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。

すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道
の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り
出た数々の国々に希望を与えてきました。

日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。

このグローバル化した世界において、日本は技術と革新の力、勤勉
さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリ
ーダーにふさわしいのです。

世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重
んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の
精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取
り組む国民、

知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国
民であると認識してまいりました。

これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。

それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応に
も示されています。

皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。

他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆を
もたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさ
え静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。

文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した
資質の組み合わせは、

我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。


すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の
特性であり、不可分の要素です。

このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀も
の歴史から生まれてきたものなのです。

それは数年数十年で失われることはありません。

そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っている
ことでしょう。

この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で
最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。

さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と
自国の成功を常に分かち合ってきたということです。


私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通
の人間に過ぎません。

その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるで
あろうということです。

卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。


偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね
備えた日本国民。


他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでし
ょう。


ご列席の皆様。

いま私は祈りを捧げました。

小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調
和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈り
です。

ありがとうございました。」




謙虚で誠実な人柄がにじみ出る、

日本への愛情を感じるスピーチでした。

日本がなぜかへこへこしている、米、中、韓で、

こんなことを言ってくれる国、あるでしょうか?

今の政治家で、ここまで真摯に日本のことを

考え、語れる人は、いますか?

一川防衛相、このスピーチに恥じない

振る舞いをして欲しかったなあ。

品格の違いをまざまざと見せつけられる記事ですねえ。

日本は、勤勉に働く一般市民から、政治家や企業トップ

などの上へ行けば行くほどモラルの低下していく確率が


増える、稀有な国です(あくまで私の印象です)。

土台となる国民がしっかりしていれば、何を乗っけても


大丈夫なのだ、という論理もないではないですが、


これからますます高齢化が進み、余裕がなくなって


いくはずなので、国のことをちゃんと考える


政治家さんを選んだほうがいいと思いますよ。

ほんとうは、違う記事のことが書きたかったのに、

これで終わっちゃいました。

また次の記事で、書き直し、しますね。

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