Friday 21 September 2012

中国デモ、オーストラリアでの報道 (追記)

昨日の記事では、


中国や韓国ほどではないにしろ、そこそこ反日


であるオーストラリアでさえ、中国のデモに


関しては、


「日本かわいそうだね」


という論調だった、と書いたのですが、


中国から圧力があったのか分かりませんが、


今日はいきなり豹変。



日本と韓国が領有権を争っている竹島では、


日本名、韓国名両方をニュースでは言っています。


尖閣諸島でも、最初は同じスタンスでした。


「中国と日本が領有権を主張している、


 中国名魚釣島、日本名尖閣諸島」


とちゃんと報道していたのですが、


今日の報道からは、日本名は言わず、


中国の魚釣島しか言わなくなってしまいました。


日本名、尖閣をすっ飛ばしている。


これが何を意味するか。


オーストラリアは中国をサポートしている、


ということです。


どちらが正しいか、真実か、というのはオーストラリア


にとってはどうでもいいのです。


自国の利益になるほうの味方をするのです。


厳しいようですが、これが国際政治の駆け引きです。


それに追い打ちをかけるように、


「日本が第二次世界大戦でオーストラリアの


 ダーウィン湾を攻撃した時に沈没した船2隻が新たに


 発見された」


と、なぜこんなタイミングで、と思うような、


日本軍によるオーストラリアの侵略を思い出させ、


憎しみをあおるようなニュースを今日流していました。


オーストラリアのプロパガンダは、分かりやすいので、


メッセージも良く伝わります。


彼らは、日本を利用したいとは思っていますが、


心底では、大戦時に攻撃されたため、引きずって憎んでいます。


中国、韓国とやり方は同じです。


上記2国と違って、ビジネスをする時や外交の場では、


あからさまにそんな態度は出さないので、


日本に住んでいると分からないかもしれません。
(私もここに来るまで全くしりませんでした)


ですが、いったんこちらのメディアや新聞、雑誌を


読むと、かなり意図的に日本のイメージを悪くする


報道があちこちで見られます。


愛憎が入り混じっている感じです。


日本製品や技術はすごいなと思っていて、


欲しいし、持ってると自尊心をくすぐられるけど、


それだとまるで日本に劣っているみたいで


オーストラリアの(白人の)プライドが許さないので、


戦時の日本の侵略を、毎回毎回持ち出して、


日本を悪役に仕立てることで、


そして、捕鯨にヒステリックに反対することで、


自分たちは、残虐な日本人からクジラやイルカを


守っているのだ、という自尊心で


バランスを取っている感じです。



そして、夜の特集番組でも、


「中国特集」を組んで、オーストラリアの経済が


いかに中国に左右されているか、そして、今後


中国はどうなっていくんだろう、景気停滞はどうだろう?


僕たち大丈夫かな?と専門家を招いていろいろ


ディスカッションしていました。


中国が沈めば、中国に資源を買ってもらっている


オーストラリアも一緒に沈みます。


他国への方向転換をしないのであれば、


一心同体のような関係です。


同じ船に乗っかってしまっているので、中国の


衰退は困るし、中国を困らせるような国も


オーストラリアの間接的な敵なのです。


そこのところ、日本の企業や政治家さんにも


知っておいて欲しいです。


陽気でおおらかなオーストラリア人、というイメージは、


日本人に限っては、当てはまりません。



補足でオーストラリア個人個人の名誉のために言っておくと、


これは、あくまで政府、国としての方向性や特性


であって、オーストラリアに住む個人の人たちには


一概に当てはまりません。


移民が多い国柄なので、日本が好きな方もたくさん


いますし、政府の反日を使っての国威啓発に


不快感を表している人もいます。 


ただ、政治やビジネスのレベルでは、そういうことも


意識においてうまくやってほしいな、と思うのです。


ま、日本にとって、オーストラリアはそれほど重要な


パートナーではないので、さほど気にすることはないの


かもしれませんが。



アメリカやオーストラリアの業界レポートや、


ショップの商品の紹介なんかもしたいのですが、


最近は、どうしても日本が隣国に悩まされているので、


そっち系の記事が多くなります。


これは、今後の国の行方を左右する、とても大事な


ことだからです。なおざりにしてはこの先ずっと禍根を


残します。


また、普段の記事に戻れるよう、情勢が安定して


欲しいものです。

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