ああ、知識が乏しいため、レポート訳すのになかなか
苦労しているアメリカの教育政策。
よーし、今日も分からないなりにがんばってお伝え
しますぞ。(・ω・)/
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2012年2月、オバマ大統領の連邦予算では、
「Opportunity Scholarship Progman(機会提供奨学金プログラム)」
への補助金が2013年までカットされました。
その理由は、2012年度分の予算で、2年間まかなうのに
十分な資金があるから、というものです。
このプログラムへの今後の補助が出るのかどうかは、
まだ未定です。
このプログラムでは、低所得層の生徒にはバウチャー
が配布され、行きたい学校へ(私立でも)通えます。
追加の補助金なしでは、環境に恵まれない子供は
通う学校のレベルが低い場合はそこから抜け出せず、
苦しむことになります。
公立学校では、2012年度の歳入が合計6281億ドル
ですが、この歳入の90%は連邦政府からの
補助金からきています。
2007年から2012年の成長率は年平均0.9%で、
公立学校の成長はとても緩やかなものなので、
公立校から政府の補助金を取りあげてしまうと、
資金を賄いきれず、業界に悪影響が出る恐れがあります。
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ロムニー氏は教育バウチャー問題に異なるスタンスを
とり、市場主義のような競争原理を主張します。
連邦政府が私立、公立を問わず任意の認定校に
資金を提供することを可能にし、生徒の成績によって
行きたい学校を選べるようにすることで、生徒と
成果の出ない学校両方に改善効果がでるようにするのです。
ロムニー氏のバウチャープログラムは、2002年にジョージ
ブッシュが提唱した「No Child Left Behind(落ちこぼれは
出しません)」の法案を置き換えようとしています。
(この法案ではダメな学校には、特定の改善指導を施します)
そうではなくて、ロムニー流バウチャーシステムは、生徒の
成績によって、私立公立の区別なく行きたい学校を
選べるよう学校レベルの査定をします。
自分のレベルにあった学校へ行けるようにするのです。
私立の小学校は政府から補助金を受けていないので、
(親からの授業料で賄います)
このプログラムによって私立の学校も別途歳入を
得ることができるよ、と提案しています。
(とても私立寄りの案ですな。どこでも好きな学校
行けるって、何だか日本の塾みたい・・・)
2012年の私立校の収益は766億ドルで、2007年から
年平均0.1%という超ゆったりペースで成長しています。
生徒を学校間で自由に転向できるように政府から
新たな資金を受けられるようになれば、私立校の
リスクは低下します。
なぜなら、今まで政府から補助金を受けて守られていた
公立校も、私立と同じ土俵で競争することになり、
そして政府の補助金対象に私立が加わる分、
公立校への補助金が減るからです。
公立校にとってみれば、リスクは増え、歳入も減り、
成果が出ないと学校閉鎖もあり得ることから、
今後2年間の公立校の成長はさらに鈍化するでしょう。
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教育産業の運命は、11月の大統領選にかかっています。
オバマ大統領が2期目に再選すれば、公立校、短大、
大学、その他高等教育機関は過去5年間そうであったように、
引き続き連邦政府からの補助を受けることができます。
私立校は今のまま、収益は授業料からまかなうことに
なります。
もしロムニー氏がオバマ氏を破ってホワイトハウス入り
することになれば、公立校、私立校両方にとって、
状況はかなり変わります。
私立校は追加の収益源を得ることになり、教育レベルは
上がるでしょう。
一方、成果の出ない公立校は、生徒も補助金も失うことに
なるでしょう。
ロムニー氏の下では、大学も政府補助を失い、民間
貸付機関が学費ローンを担います。
高等教育産業、初等教育産業、民間貸付産業を合計した
2012年度の収益は6.6兆ドル以上になりますが、これら
産業はすべて選挙の結果如何で変化を求められるかも
しれないのです。
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お疲れさまでした、レポートはこれでおしまいです。
追加で気付いたことを書きたいのですが、
もう気力が残ってないので、また明日改めて書きますね。
では、お休みなさい~。
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